ただただ忙しく過ぎていく社会人生活に、漠然とした焦燥感を覚え、昨年秋に一念発起して退職しました。
そして半年間、寝る間を惜しんでリゾートホテルの住み込みバイトで貯金し、2019年6月1日、関空から出発。
目的は、これまでの人生で知らなかったことを見聞きすること。世界見聞家・たーまんの誕生です!
カタコトの英語と予算約100万円での旅はYouTubeでも配信中ですが、映像に入れられなかったことを
こちらのブログで紹介していきます。たーまんの珍道中、応援よろしくお願いします!
【砂漠を移動!!果てなき砂と襲われる世界最弱!!!!】
現在はあこちゃん、なっちゃん、しゅんちゃんと共に、アフリカ南部に位置するナミビアでレンタカー旅の真っ最中。
すっかりグループでの旅に慣れてきたところである。
これまでは原住部族のヒンバ族たちと出会う為Opuwoのホテルに滞在していた…
と言いたいけれど、実際はホテルの敷地内に用意された空き地っぽいスペースにテントを張って滞在していた。
ホテルのブッフェでお腹を満たし、ナミビアの大西洋側を占めるナミブ砂漠へと向かう!
…が、これがめちゃくちゃ遠い!
ここからはナミブ砂漠を目指して数日間ほぼひたすら移動である。
次の街に向かうまで本当に全く何もない道をひたすら行く。
茶色く乾燥した土地を、よく車が通るからできたのか?それとも多少綺麗にしたのか?すら分からない獣道的な道路がまっすぐ通っている。
どんどん海に近づいているはずだが、砂漠地帯に突入し始めているようだ。
我々ができることといえばたまに外に出て写真を撮ることだけ。
ちなみに、ネットで仕入れた情報によるとこのエリアには世にも珍しいホワイトライオンが生息しているそうだ。
現地でも神の使いと言われていて遭遇したら大変ラッキーなのだが、外で写真を撮るたびしゅんちゃんは
しゅんちゃん「今ここにホワイトライオンがいたら…それはラッキーなのか…?」
とまだ見ぬホワイトライオンをずっと警戒していた。
意外と怖がりな男だが、確かに遭遇したらラッキーどころか恐怖の渦である。
道を進み、海が近づいてくると人の手が加わったものが現れ始めた。
海風でサビまくっているけれど…何かの工場?のようなもの。
こういうのは見つけたらとりあえず登る。
しかしこんな砂漠のど真ん中でいったい何を作っていたのか…
世界最弱バックパッカーのあこちゃんは登れず、下をぐるぐるウォーキングしていた。
彼女はついこの間食中毒で死にかけたばかりなので、まだ体力がないのだ。
一方しゅんちゃんは…
しゅんちゃん「とりあえず上に登ったらホワイトライオンは大丈夫ですよね?」
たーまん「まぁ…周りなんもないから近づいてきたら分かるよきっと」
またも車に乗り込み進んでいると、今度は道路脇で停車している車を3台発見。
近づいてみるとヨーロッパ系のおじいちゃんおばあちゃん達がめっちゃワインを飲んでる!!
一緒に飲もうと招かれて話を聞くと、老夫婦3組で観光をしつつこの地を回っているそうだ。
ゴールは我々と同じく最南端の南アフリカ。
南アフリカはワインが有名なので、最終的にワイナリーを巡る予定で進んでいるらしい。
どんだけワイン好きなんだ!ていうか今もめちゃくちゃ飲酒運転じゃねえか!
しかしこんなおじいちゃんおばあちゃんになって、友人たちと一緒に酒を飲みながらキャンピングカーでアフリカを旅するなんて最高の年の取り方じゃないか。
老後の理想を見せてもらった気がする。
しかしそんな時でも
しゅんちゃん「ホワイトライオン出てきたらすぐ入れるように、車のドア開けときますね?」
たーまん「いや一旦ホワイトライオン忘れよう!そんな怖がる存在じゃねえよ!!」
現れたとしていきなり襲いかかられるケースあんまないわ多分!
しばらく進むと海に到着!!
そのまま海沿いを走っていると、老夫婦たちの次は難破船を発見した。
周りには何もないって断言してた割に道中イベントだらけである。
実はこの難破船はちょっと有名らしい。本物の難破船を見るのは初めてだ!
そこまで古い時代の船ではなさそうだが、見ているとこんな不毛の地に乗り上げてしまった船員たちの絶望が想像できる…
ホワイトライオンもいることだし危険だ。
次の街に到着したのは夜遅くのことだった。
見渡すと、やはりナミビアの都市はかなり発展している!
発展しているものの治安はそこまで悪くないのがナミビアの良いところである。
そして何よりGoogleマップを見ていると…目に飛び込んできたのはケンタッキーの表示!!
日本にいた頃ケンタッキーにあまり行かなかった僕だが、
たーまん「ケンタッキー買おう!どんだけ高くても買おう!」
と大はしゃぎしていた。
しっかりファミリーボックスとかいうデカいサイズを買い込み本日のAirbnbへ。
ケンタッキーがあるだけでなく、Airbnbがめちゃくちゃ綺麗なのもナミビアの良いところである。
首都で泊まっていたマンションも最高だったけど、ナミビアはヨーロッパの富豪が建てている別荘が多く、余り倒した部屋をAirbnbに出しているそうだ。
今回のAirbnbも2階建てでめっっっちゃくちゃ綺麗。
ベッドルームは3つ、バスタブがあるホテルのようなシャワールームが2つあり、海外では珍しく風呂トイレが別。
しかも床暖房ついてる!
そして家の前にはデカい湖!!
日本でこんな良い家住んだことねえよ。
こんな良い家が1泊1000円くらいなんだから恐ろしい。
ちなみにオーナーっぽい人は隣に建つガラス張りのもっと豪華な家でテレビを見ていた。
ここはハリウッドなの?ビバリーヒルズなの?
オシャレな家のテーブルに並ぶのはケンタッキーフライドチキン。
想像していたアフリカと違い過ぎる光景が広がってる。
フライドチキンをハンバーガーっぽくする為にパンまで買ってきてしまった。
そんな素敵な空間で我々は酒を飲みまくり…飲みまくり…飲みまくっていた。
本当にこのアフリカ旅でどれだけのアルコールを摂取しただろうか。
酒飲みのあこちゃんなっちゃんと共に行動し始めてから、スペインまでの旅で痩せていた僕はどんどん太り始めていた。
本当にアルコールって良くない。
そんな中、珍しくあこちゃんは途中で
あこちゃん「なんか具合悪いから寝るわ…」
たーまん「やっぱまだ本調子じゃないんか」
あこちゃん「ぶり返してきた感じする…」
数日前の食中毒を引きずっているのか、先に部屋へと戻って行った。
ちなみに彼女は症状だけでなく、食中毒で疲れて寝ている間にキリンの大群を見逃したこともかなり引きずっている。
そんなあこちゃんのことはお構いなしに飲み続ける我々。
そのうち、心配になったなっちゃんが寝室に様子を見に行くことになった。
しばらく経ってもなっちゃん、帰ってこない。
たーまん「なっちゃん…帰ってこないね」
しゅんちゃん「とはいえ様子分からないから、俺らがぽっと覗くとまずいかもですよね…」
そんなこんなで時間が経ち、なっちゃんが寝室のある2階から降りてきた。
たーまん「お、あこちゃん様子どう?」
なっちゃん「あのね…食中毒だわ」
たーまん「いやそれは分かってるけど」
なっちゃん「違う違う。また新しい食中毒だわ。」
たーまん「えええ!?」
あこちゃん、なんと食中毒が治った直後に食中毒!
しかもアフリカ旅始まって3回目である。
なっちゃん「なんかゆで卵がちょっと半熟だったからそれかも、らしい」
おやつ代わりにみんなで食べたゆで卵だ。
海外では日本のように生で食べられる卵にはなかなか出会えない。
それにしても世界最弱バックパッカー不憫すぎる!!!
我々はもう1日この家に泊まることも視野に入れつつ眠ることにした。
翌朝。
しゅんちゃん「おーーー!湖にフラミンゴいますよ!!」
たーまん「マジだすげえ!!」
僕としゅんちゃんが寝ていた部屋の窓から、湖に沢山いるフラミンゴが見える!!
朝起きてすぐフラミンゴ見れる寝室って素敵過ぎるじゃないか!
盛り上がりながらリビングに降りるとあこちゃんが座っていた。
トイレで一晩過ごしたらしい。
たーまん「壮絶な夜を過ごしたのか…」
あこちゃん「いやほんとトイレに床暖房ついてて良かったよ…」
たーまん「あ、フラミンゴ!フラミンゴ見た!?」
あこちゃん「あぁ、トイレの小窓から見たよ…」
たーまん「………」
世界最弱バックパッカー、ほんとに不憫すぎる!!!
でもまぁ、小窓からフラミンゴが見えるトイレも素敵だよ!!!
ナミビアは最高の国で旅行にもめちゃくちゃオススメだけど、今後行くって人は卵だけは固茹でにするよう気をつけて欲しい。
つづく