ただただ忙しく過ぎていく社会人生活に、漠然とした焦燥感を覚え、昨年秋に一念発起して退職しました。
そして半年間、寝る間を惜しんでリゾートホテルの住み込みバイトで貯金し、2019年6月1日、関空から出発。
目的は、これまでの人生で知らなかったことを見聞きすること。世界見聞家・たーまんの誕生です!
カタコトの英語と予算約100万円での旅はYouTubeでも配信中ですが、映像に入れられなかったことを
こちらのブログで紹介していきます。たーまんの珍道中、応援よろしくお願いします!
【ナバスの家庭に潜入!!始まる家政夫ライフ!!!!】
お金のなかった僕はスペインの片田舎ナバスで家政夫をすることになった。
バス停以外何もないような所で降ろされ、街に向かって歩き、街に到着してからはこれから1ヶ月居候させてもらう家を探して歩き回っていた!
聞いているのは住所のみ。Googleマップも全然詳しく表示されず困り果てていたが、各家に番地を表す数字のプレートを発見し、なんとか辿り着いた。 本当に家に辿り着くまでは謎の洞窟を探検するRPGの勇者の気分だった。 攻略本には絶対数字のプレート載せて欲しい。
これからお世話になるのは夫婦と子供2人の4人家族のお家だ。 ずっと連絡を取っていたのは一家の母であるモニカさん。 家の前で待っていると車で帰ってきた。
モニカ「あなたがたーまんね!よし、それじゃ早速上がって!」
家は古いアパートの最上階! 一階が旦那さんの仕事場で、聞いてはないけどおそらくアパートのオーナーなのかな? でも話を聞いてるととにかく仕事が忙しいらしい。
モニカ「ここがあなたの部屋ね、荷物置いていいわよ。こっちがキッチン!」
バシバシと説明していく姿でもうモニカの性格がわかった! 肝っ玉母ちゃんタイプだこの人!!
モニカ「この子たちは息子のジョアンと娘のマーよ。」 たーまん「よろしく!」 ジョアン&マー「よろしく」
モニカ「ここにお菓子とかフレークが入ってるから、お腹が空いたら適当に食べてね」 たーまん「ありがとうございます!」
たーまん「それで、僕は何をしたら良いですか?家政夫と書いてあったけど…」
モニカ「あーー、それだけど、特に何かして欲しいことはないのよ(笑) ただ国際交流をすべきだと思って登録してみたの。まぁ…犬の散歩に行って欲しいのと、午前中は家の中を掃除とかしてくれる?」
たーまん「わかりましたー!」
というやり取りから僕のかなり気軽な家政夫生活はスタートした!
とりあえずランチにしよう、ということでモニカがパスタを作ってくれた。 そして当たり前のようにテラスに出ていくジョアンとマー… どうやら、ご飯は外のテラスに置いてあるテーブルで食べるのが当たり前な感じらしい。
なんとテラスへのドアはちゃんと閉められてなくて開きっぱなし! 定食屋さんのトイレにありそうなビーズののれんみたいなのだけかけてある。
虫が入ってくるとか気にしないのかな…?
と思いつつ出たテラスはさっき見たリビングより広かった! しかもご近所さんみんなそんな感じ!!みんなテラスで食事してる!! 表から見た時はどの家も整然と並んで均一な箱のようなイメージだったが、裏側はテラスでほぼ繋がっているような状態!
特別この家が豪華で…とかではなく、どの家も食事をするスペースが当たり前にこのテラス空間のようだ。
外と中の境界線が曖昧なこの感じ…大好き!!! と一人心で叫びつつモニカの作ってくれたミートボールたっぷりのパスタを平げた。 美味しい!
更にランチの後モニカが「コーヒー飲む?」と出してくれたコーヒーはゴリゴリにエスプレッソだった。 スペインではコーヒーというとエスプレッソなのか…と驚きながら頂いた。 (ていうかそこは家政夫が用意しろよ。)
その時説明してもらったイタリア式のコーヒーメーカーの使い方も僕に取ってはかなり新鮮だった! コーヒー豆を最下層に入れて火にかけお湯を沸騰させ、膨張した水でコーヒーを抽出する。 つまりよくあるハンドドリップの上下逆バージョンみたいなもん…だと思う。 家の構造も使う道具も日本と全く違う!!
すごく新鮮で楽しい。 ランチが終わるとまたリビングへ。 ジョアンがネットフリックスで日本のアニメを流してくれた! ジョアンは英語が完璧に分からないのでスペイン語の字幕が見たい。 僕はスペイン語が分からず、できれば日本語で見たい。 二人のニーズが合致した結果であった。 ちなみに観たのはジョジョだ。どんな国の人間にも愛されるなんてさすがジョースタ一家。
その後はジョアンと共に飼ってる犬の散歩に出た! 散歩といってもそこも日本と違う。リードを繋いで歩くのは街の中まで。街の外の山ゾーンに入ってしまったらあとはリードは外して自由に動き回らせる!! もしかしたらこれは国の違いというより、都会と田舎の違いかもしれないけれど…
たまに太めの枝なんかを投げると楽しそうに取ってくる。 日本じゃリードを外したらそのままいなくなっちゃいそうなものだが…散歩というより遊ぶ犬を見守っている状態に近い。 ただひたすらなだらかな丘を登ると、街を一望できる場所に着いた。 ジョアンはどうやらこれを見せようとしてくれていたらしい。 丘の上には旗が立っていて、これはナバスの旗だそうだ。 これからこの家族と一緒に過ごしながら、少しずつナバスとスペインのことを知っていきたい。
つづく