たーまん世界を歩く

ただただ忙しく過ぎていく社会人生活に、漠然とした焦燥感を覚え、昨年秋に一念発起して退職しました。
そして半年間、寝る間を惜しんでリゾートホテルの住み込みバイトで貯金し、2019年6月1日、関空から出発。
目的は、これまでの人生で知らなかったことを見聞きすること。世界見聞家・たーまんの誕生です!
カタコトの英語と予算約100万円での旅はYouTubeでも配信中ですが、映像に入れられなかったことを
こちらのブログで紹介していきます。たーまんの珍道中、応援よろしくお願いします!

Vol.5

バヌアツ編 ④

バヌアツにて、首都ポートビラのある島から目的地ヤスール火山のあるタンナ島まで貨物船で移動し、地元民の集落に身を寄せていた。

詳細はYouTubeにて…今回は集落の生活について。

ところで、生活と切り離せないものとは何やろうか?
食事?
衣服?
安全な寝床?

違う。

それはトイレ。

汚い話やけど、人間食ったら出す!
いや、これは仕方ない!
なんなら全然食ってへん日も「ええ⁉︎」ってくらい出たりするし‼︎

とにかく集落での食事で使われる食材はタロイモ・バナナ・ほうれん草の3種類のみ。
さらに調味料は塩のみ。
それが大量に用意される!
しかも勧められたら断らんかったから、
喜んでガンガン出してくれる!

毎回限界まで食物繊維を摂りまくった。

結果毎朝4時ごろ目覚めてトイレに行きたくなる。
ここでいうトイレとは、集落から離れて森に入った所にある小屋の中の穴のことやけども、ここまで彼らの庭である。

ちなみに皆が起きだすのは5時ごろ。
「迷うやろから、トイレに行きたくなったら起こしてくれ」
と言われてたものの、1日目の夜はすんなりトイレに行けたので安心していた。

すんなりといっても、トイレットペーパーはなかったけども。

迎える2日目の朝、
「トイレ行きたい…」
という想いで目が覚めた。

けどトイレ遠いしまだ寝たいし…
ちょい我慢して寝て、明るくなってから行くか…
と思って目を閉じた…

数分後…

「……………⁉︎」
「これは…‼︎‼︎」

とんでもない便意と共に叩き起こされた‼︎‼︎

「くそっ…‼︎」

小学生の頃帰り道に経験して以来忘れていたあの圧倒的な便意ッッ‼︎‼︎

立ち上がることも躊躇する程の勢いで来てた便意を解消しようと、勢いよく家を飛び出した!

とはいえ冷静にならなければならない。
何故なら僕は大人だから。
「異国の地でトイレに間に合わず脱糞したクソ野郎。」
この肩書きだけは避けなければならない…!

安定した速度をキープ、全身に力を入れながら、それでいてリラックスした完璧なフォームで歩く。

このまま…!
このままの状態でトイレへ向かえば間に合うかもしれない!

………でも、
果たしてそれで良いのだろうか…?

我が名はたーまん。
常にベストを目指す男…
更に上へ…更に高みへ……‼︎
ならやるべきことは1つ‼︎‼︎

『早歩き』しかねえだろッッ‼︎‼︎‼︎‼︎

「ゾーン」
優秀なスポーツ選手が集中のあまり突入するといわれる領域。
身体が自身の思うままに動き、心と一体化する超集中状態をそう呼ぶ。
今まさに私は、その領域に踏み込もうとしているのだーー。

高まる集中力…
もはや何も聞こえない。
そうか、世界はこんなに、広かったのか…

「…………‼︎」

《全身各部位へ告ぐ‼︎‼︎総員、『早歩き』体制に移行‼︎‼︎》

《脳みそ艦長、本当に『早歩き』を⁉︎今のペースを維持すべきでは⁉︎》

《バカヤロウ‼︎
身を削っている肛門筋のことを考えろ‼︎我々は今日、また1つ偉業を成す…!》

《艦長…!》

《太もも筋肉準備完了!いつでもいけます!》

《総員、心して右足を踏み込め‼︎‼︎‼︎》

《《うぉぉおおおおおおお‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎》》

ぶりっ

「あっ、やばいっ」

たーまん