たーまん世界を歩く

ただただ忙しく過ぎていく社会人生活に、漠然とした焦燥感を覚え、昨年秋に一念発起して退職しました。
そして半年間、寝る間を惜しんでリゾートホテルの住み込みバイトで貯金し、2019年6月1日、関空から出発。
目的は、これまでの人生で知らなかったことを見聞きすること。世界見聞家・たーまんの誕生です!
カタコトの英語と予算約100万円での旅はYouTubeでも配信中ですが、映像に入れられなかったことを
こちらのブログで紹介していきます。たーまんの珍道中、応援よろしくお願いします!

Vol.41

日本①

【緊急帰国!!原点回帰で気付くこれからの旅!!!!】

看護士さん「そしたら元気に旅を楽しんでね」
たーまん「ありがとうございました!」

数日間の入院を経て、無事にタイの病院を退院した!
回復した身体は、何かが吹っ切れた清々しい気持ちで満ちている。

次の目的地は…日本!!

僕は早速高めドミトリーの宿に帰って入院していた間の料金を支払い、翌朝にはもう関西国際空港行きの飛行機に搭乗していた。

この行動の早さ…うーーむ、どうやら僕はかなり日本に帰りたかったらしい。

日本に帰った僕を迎え入れてくれた家族は意外に普通の反応であった。
「おお、おかえり」的な。
こっちはめちゃくちゃ久しぶりに会った気分だけど、向こうからしたら1ヶ月ぶりなんだからそれもそのはずだ!

これまでの旅で起こった出来事や出会った人々、その時何を感じたかをオムライスを食べながらシェアして、久しぶりに家族と同じ空間で過ごすのはとても心地良い!
あとやっぱり日本の料理って最高。

折角来たのなら日本を観光しようと考え、翌日には近所にある金閣寺にまず行ってみた。
金閣寺に来るのは小学生ぶりだろうか…
大人になって見てみると、自然と黄金の建物のコントラストが最高に美しい。
タイにも金色の建物や仏像など煌びやかなものは沢山あったが、金閣寺は金そのものの美しさを強調しているのではなく、金を自然と調和させつつ、異質なコントラストで双方の美しさを引き立たせている…ように感じる。

敷地内の庭のどんな位置からでも見える金閣寺だが、別に金が主役な訳じゃない。
優劣の問題ではなく僕の趣味嗜好として断然金閣寺の方が好きだし、そういった狭間に美を見出すのはとても日本人的だと思う。

日本の美の真髄は人工物と自然のコントラストかも…と感じた時間であった。

金閣寺以外にも嵐山に行ったり、自転車に乗って、昔住んでいた家や小さい頃に通っていた学校なんかを片っ端から巡ってみた。

変わることのないただの景色だが、僕にとってはあらゆる思い出が詰まった場所だらけだ。
そう考えると、普段歩いてる道も、なんとなく眺めてる景色も、誰かにとって大切な思い出の場所なのかもしれないなぁ…なんて考える。
だとしたらその場所は誰かにとってそれなりに価値のある場所になるし、実際この世界にはそんな場所だらけだろう。
つまり、その場所や物事の価値というのは、感じる人次第で変わるということだ。

神社に本当に神様がいるかではなく、数百年の間沢山の人がその土地を大切にしてきた、という事実にこそ価値がある。ように僕は感じる。

そうして日本で過ごしていると、ある日先輩からLINEが入った。

「もしかして今日本いるの?」
「そうなんですよ!タイで入院して療養の為に一時帰国してます!」
「え、じゃあ今度の富士登山来れるじゃん!」
「富士登山!?」

療養の意味知ってる!?
と言いたくなるようなやりとりだが、結局僕は富士登山に参加した。
やけにテンションが上がった僕は歩きながら歌い続け、酸欠で高山病になったりもした。
しかしそれでも富士山の上で見る朝日は最高に美しかった。

雲海から登ってきた太陽は震えるほど寒い夜を暖め、真っ暗な世界を明るく輝かせた。
まるで奇跡のような光景だ。

でもこれは、ただ登る太陽を見るだけじゃ意味がない。
一緒にいて心から楽しいと人々と一緒に、みんなで登った特別な場所で見る太陽だから美しく、価値を感じるのだ。
自分で体験してないと意味がない。

たーまん(傍観するだけじゃなく、体験すること…体験して、ワクワクして、喜びを共有すること…)

たーまん(そんな経験を沢山したい。そんな経験を沢山できる旅にしたい。)

たーまん(自分で体験して、誰かと感情を共有して、最高に楽しいこと…お祭りとか?
これからは、世界の祭りを巡ってみるか…!!)

なんとなく今後の旅の方向性が決まった。

富士山から戻った僕は世界のお祭りの情報を調べまくり、買ってきた大きな世界地図にどんどん情報を書き込んでいった。
イッテQを観て楽しそうな場所をチェックしている時…出てきたのはスペインのトマト祭りこと「ラ・トマティーナ」!!

そのクレイジー度合いに惹かれた僕は目的地をスペインに決定!!

日本での休息は、旅の原点を思い出すのに大切な時間だった!
次に目指すはスペイン!!!
待ってろトマティーナ!!!!

つづく