ただただ忙しく過ぎていく社会人生活に、漠然とした焦燥感を覚え、昨年秋に一念発起して退職しました。
そして半年間、寝る間を惜しんでリゾートホテルの住み込みバイトで貯金し、2019年6月1日、関空から出発。
目的は、これまでの人生で知らなかったことを見聞きすること。世界見聞家・たーまんの誕生です!
カタコトの英語と予算約100万円での旅はYouTubeでも配信中ですが、映像に入れられなかったことを
こちらのブログで紹介していきます。たーまんの珍道中、応援よろしくお願いします!
【ドミトリーで絶不調!!己との戦い!!!!】
ワクチンを打てる病院“スネークファーム”に二度と行かないと誓った僕は、狂犬病の恐怖と共に旅を続けることを決意した…!
まぁ、黄熱病のワクチンは打ってるから入国できない国はないはずだ!
その夜は日本への帰国前にバンコクに寄ってくれたコスガさんと一緒にご飯を食べに行った!
3日連続汗だくで病院に行き、3日連続休みだったと伝えると爆笑していた。
そして帰り道。
たーまん(頭痛いな…飲み過ぎたか…?)
酒を飲み過ぎたのか、僕は頭痛でフラフラになりながら宿に戻った。
翌日。
たーまん(……何もやる気起きねえ…)
朝から何もやる気が起きない。ていうか、めっちゃ頭痛い。
これ確実に酒じゃないな…二日酔いする量飲んでないし、そもそも、二日酔いなら僕はお腹にくるタイプだ。
こんなに激しく頭痛がしたことがない。
もしかしてヤバイんじゃないか…?
自慢じゃないが、僕は高校を卒業して家を出てから風邪で病院に行ったことがない。
引いたっぽいことは何度かあるんだけど、そんな時には
『無理にでも飯を食う!!』
『風呂で温まる!!!』
『更に布団でもがっつり温まって寝る!!!!』
というザ・民間療法で自力で治してきた。
なので今回もまずはともかく飯を食ってエネルギーを入れること!と考え、買っておいたトマトソースでパスタを作った。
が…全然食えない!全然入ってかない!!!
たーまん(頑張れ!!気合いで食え!!!食えば元気になる!!!)
自分に言い聞かせて食べ、シャワーで温まり、ベッドに入る。
暑いが…まぁ、汗をかいたら着替えればいい。汗をたっぷりかいたら治ってるはず…
謎の確信に身を委ねながら眠り…眠っては頭痛で起きて汗だくの服を着替え…狭い二段ベッドの上でそんな夜を過ごした。
朝。
たーまん(こりゃダメだ。)
全然良くなってない。むしろ悪くなってる気すらする…!
何も食べれないどころか朝からめちゃくちゃ吐いた。
しばらくは我慢して布団で休んでいたが、限界を感じてクレジットカード会社に連絡することに…
連絡してみると、いくつかの提携病院での診察料金を300万だかまで負担してくれるらしい!
ここが観光客の多いバンコクで良かった…!
感謝の想いで教えられた地図を見るも全く分からないので、Grubバイクを呼んで向かってもらう。
後ろに乗りながら、力が入らな過ぎて落ちるんじゃないかと何度も心配になったほどだった…
たーまん(確実に風邪引いてるなこれは…払ってもらえるなら薬出してもらおう…)
そんなことを考えながら到着したのはかなりの大病院!!
中は空調が効いていてエスカレーターがあり、天井からはシャンデリアが吊らされている。
さすがは提携病院だ。
受付の人「どうされましたか?」
たーまん「日本のカード会社から連絡が来てると思うんですが…風邪を診てもらいたくて…」
受付の人「英語でよろしいですか?こちらに症状を書いてください」
渡された紙が全く読めない。
ペンに力が入らず字が書けない。
必死で名前を書いてみたが自分でも読めない。
…これは普通じゃないかもしれない。
受付の人「…大丈夫ですか? まず熱だけ測りましょうか」
たーまん「お願いします…」
脇に体温計を挟んでしばらく…
ピーーッと日本と同じ音が鳴ったので取り出してみると、そこに表示されていたのは…
《《41.2℃》》
ええええええええ!!!!!????
マジで!?なんで!?
と思うと同時に「いやそれくらいあるやろな!」と何故か納得!!
しかし僕の体温を見てパニックになったのはむしろ受付の人たちだった!
気付けばお姉さんが走って車椅子を持ってきて僕を座らせ、どこからか出てきた防護服を着た人たちが僕が触ったもの全てを片っ端から消毒してる!!
すぐさま運び込まれたのは救急治療室的な場所。
ベッドに寝かされ、めちゃくちゃ血抜かれてめちゃくちゃ点滴打たれてる!
医者「何か原因に心当たりはある?」
たーまん「いや何も…」
医者「この身体の傷は?転んだ?」
たーまん「あっ…! これはマレーシアのジャングルで溺れて…」
医者「………」
ぶしゃぁああああああ!!
話してたら目の前で車椅子の消毒が始まった!
いやせめて離れたところでやってくれよ!!
その後僕は寝ていたのか…?
意識がふわっとしていてよく覚えていないが、覚えているのは
看護士「検査の結果コレラや感染症じゃないみたいですよ、良かったですね!」
と言われたこと。
たーまん(そうか…コレラを疑われたからあんなに消毒してたのか…)
医者「うん。それは良かったけど、君入院ね。」
たーまん「えっ」
つづく