たーまん世界を歩く

ただただ忙しく過ぎていく社会人生活に、漠然とした焦燥感を覚え、昨年秋に一念発起して退職しました。
そして半年間、寝る間を惜しんでリゾートホテルの住み込みバイトで貯金し、2019年6月1日、関空から出発。
目的は、これまでの人生で知らなかったことを見聞きすること。世界見聞家・たーまんの誕生です!
カタコトの英語と予算約100万円での旅はYouTubeでも配信中ですが、映像に入れられなかったことを
こちらのブログで紹介していきます。たーまんの珍道中、応援よろしくお願いします!

Vol.24

マレーシア②

【vs.マレーシア!クアラルンプールで発掘する真の価値!!!!】

マレーシアに潜入2日目!
観光スポットを調べ上げ、ベッドから飛び起きて向かった先はまさかのマクドナルド!!!!

慣れない英語とタッチパネル式のオーダー方法に苦戦しつつバーガーとポテトを注文!
インドネシアでの日々が長かったからか、アジアンな食事にうんざりしていた僕の舌は世界きってのジャンクフードに打ち震えた!
全くこのポテトときたら世界のどこで食べても最高だぜ!!!!

マクドナルドの後は宿の近くに広がるチャイナタウンへ。
マレーシアはアジアにあって長く中国と深い国交を築きながら、数多くの国の占領下となってきた。
イギリスやポルトガル、オランダ、太平洋戦争時には日本軍がマレーシアを占領していた過去もあるようだ。

そんな歴史を経たことで、モスクに西洋風の白馬の像があったり、売ってるものは完全にアジアなのに外見は赤レンガでできた中央市場など、多くの国の価値観や文化が入り混じって面白いことになっている。

しかしチャイナタウンはチャイナタウンらしい。
赤いちょうちんと派手な彩色があるだけでもう中国っぽい。
しかも高速でラーメン作り続けてる屋台のおばちゃんまでいる。
もうここ中国かよ。

横浜のチャイナタウンでは食べ歩きに食べ歩きを重ねる僕ではあるけれど、マクドで満足していたのでここは散歩して素通りすることにした。
いやそもそも俺マレーシア来たし!中国来た訳とちゃうから!!

マレーシアらしいとこ行こうよ!ということで次に向かったのはペトロナスツインタワー!!
マレーシアといえばここ!!

ツインタワーとして世界一の高さを誇るペトロナスツインタワーは、マレーシアの首都クアラルンプールのシンボル的存在だ。
地下鉄を乗り継いでタワーのふもとまで行くと、自撮りでもタワーのてっぺんまで映るように鏡や自撮り棒を売ってる人たちがたくさんいる!

俺は絶対に買わねぇ。
よく分からないけれど何故かこういう時に生まれる固い意志によって必死に手で自撮りを済ませ、タワーの中へと入る。

タワーの中は大きなショッピングモールになっていた!
エアコン最高かよ…
と思いながら中へ入ると、映画館やスターバックス、レゴショップと楽しい店がいっぱい並んでいる!

なんと、最上階には日本コーナーも!
ゲームセンターやガチャポンが置かれ、日本の雑貨を販売する店やラーメン屋、日本料理屋もたくさんある!!

「すきや」という店を見つけて牛丼を期待して中に入ったら、ジャパニーズすき焼きを提供する店だった時は涙が出るかと思う程悲しかった。

そんな想いも味わいつつ、とにかくテンション上がりながら銀だこをほうばる。
そういえば街中でもSK-ⅡのCMが流れていた…日本人気が結構高いのかもしれない…
ネオンサインとかも外国の人からすると日本風なのか。

その後、久しぶりのショッピングモールで疲れた僕は外と繋がった公園的な空間で、ひたすら落ちている枝の皮を剥いで魔法の杖を作る作業に午後を費やした。
この作業はなかなか奥が深く、良い魔法の杖を作るにはなかなか熟練した腕が必要だった。
おそらく数時間その場にいて、寝転んだりぼーっとしたりしていたと思う。

日が暮れてからはツインタワーの前の噴水でライトアップが始まった!
その様子を必死でカメラに収めつつ眺めて、ふと考えたことがある。
それは、先進国的文化と地域土着の文化についてだ。

今見てるこの噴水は綺麗やけども、別にどこでも似たようなものが見れるだろう。

世界の物流はもうマックスレベルまで進んでいて、物はまだしも、情報はほぼタイムレスにやり取りできる時代だ…

つまり、その地域土着の文化(衣食住、言語、人種、考え方)以外の、世界で生み出される最先端技術は、もはや全ての国にスピーディに普及できる状態になっているといっても過言じゃない。

ただ土着文化と先進文化の違う部分は、土着文化は失われ続ける一方であり、先進文化は生み出され続けるものだということだ。
今現在の流れのまま世界が進むと、いつか土着文化は完全に失われ、世界の文化レベルは同じ標準になるのだろう。
そういう意味で、世界はいつか一つになるのかもしれない。

しかしそうなった時、もはや先進文化そのものに価値はない。
何故なら、もう誰もが持っているから。
唯一価値を持つのは、新たな先進文化を生み出し続ける人間だ。

ただ、そうなったとき、その世界は果たしておもしろいのだろうか?

発展した結果、全ての国が同じような状態になるのなら、誰が外に踏み出したいと思うのだろう。

その地域で独自に進化して培われてきた土着の文化こそが真に価値があり、“おもしろい”ものなのではなかろうか。

日本は今、ギリギリ先進文化の中を走っている。
ただ先進文化は常に新しいもの待ちの状態なので、他国と並ぶことしかできないのだ。
新しい技術を生み出して追い越したとしても、すぐに他が追いついてきて結局は横並びだ。

なんなら土地や資源がある分、他国の方が先に進みやすいのかもしれないし、日本人特有の性格が、現状での満足を生んでいるのかもしれない。
(それもある意味土着文化だけれども…)

そんな世界で、今の僕がしたいことはなんだろうか?
今この時、僕は何を知りたいと思うのだろう?
少なくとも、銀だこの味はもう知っている。

噴水の前で座り込んでいた僕は立ち上がり、地下鉄に飛び乗って宿に帰った。
いつもこうして悩みながら、何かに気付いて突発的に行動するのが僕の旅の仕方なのかもしれない。

宿に着いてから数時間後、マレーシア離島にあるジャングルへ向かうチケットを購入していた。

つづく