たーまん世界を歩く

ただただ忙しく過ぎていく社会人生活に、漠然とした焦燥感を覚え、昨年秋に一念発起して退職しました。
そして半年間、寝る間を惜しんでリゾートホテルの住み込みバイトで貯金し、2019年6月1日、関空から出発。
目的は、これまでの人生で知らなかったことを見聞きすること。世界見聞家・たーまんの誕生です!
カタコトの英語と予算約100万円での旅はYouTubeでも配信中ですが、映像に入れられなかったことを
こちらのブログで紹介していきます。たーまんの珍道中、応援よろしくお願いします!

Vol.15

バリ編③

【気付き始めた旅のスタイル!!!!】

ナツミさんがバリにいる予定は3日間!
これまで晩ご飯を一緒に食べるなどなんとなく一緒に過ごしていたが、それも今日まで。
ナツミさんが手配してくれたツアータクシーで島内各地を周り、夜には別々の場所で解散する予定だ!

バリはこうしてツアータクシーを手配すると観光しやすいらしい。
運転手さん達はSNSやLINEアカウントを持ち、紹介を受けながらお客さんを増やしているそうだ。
なんだか現代的…!

特に観光地の下調べをしていない僕は「滝を見たい」という謎のリクエストだけをして、ツアーのプランはナツミさんと運転手さんに任せていた!
その分どこに行くのか分からないのでワクワク感たっぷり!
ナツミさんは行きたいとこに割り勘で安く行けて、運転手さんはお客をゲットして、みんな嬉しいハッピーな1日である。

まずはリクエスト通り滝へ向かう!
森を歩いていて突然現れる滝は圧巻で、思わず防水じゃないカメラを持ってそのまま川を進んだほどだ。
滝を撮りながらびしょ濡れのカメラを見た時は「ぁぁぁはぁ…」という謎の声を漏らしてしまったが、奇跡的にカメラは無事だった。

更にはボートに乗って離島へ!
確か名前はペニダ島だったかな?

そこでは他の日本人も一緒にランチを食べ、ウェットスーツを着てシュノーケルをし、とてつもない山道を降りて綺麗なビーチに降り立った!
(ビーチからの帰り道は猛烈に暑い上に坂道がしんどく、すれ違う人に水をもらったほどしんどかった…)

とにかく、ザ・観光!!を楽しんだ!

これがバリか~!そりゃ楽しいわ!
景色綺麗よね!各所に映えスポットができてて人が列をなしていた。

最後にウルワツ寺院で夕日をバックに伝統のダンスを鑑賞!
仲良くなった隣に座ってる日本人の子供と喋っていると、ダンサー達が出てきた。
セリフ等はなく、基本的に座ってる人たちの「ぢゃっぢゃっぢゃっぢゃっ!」という声がBGMとなる。

男たちが座って「ぢゃっぢゃっぢゃっぢゃっ!」
ひたすら真剣に「ぢゃっぢゃっぢゃっぢゃっ!」

いやおもろ過ぎるやろ。
ちょっと待ってめっちゃおもろい笑ってええのこれ。
と思ってると

隣の子供「あははははは!なにあれ!面白い!」

良かった~! やんなぁおもしろいよな!と言おうとした瞬間

お母さん「こらっ!そんなん笑ったらあかん!自分かて盆踊り笑われたら嫌やろ!」

いや、お母さん盆踊りて…
むしろよう出たなそれ…
とは思ったけど、確かにその通り…

あぶねぇ、恥ずかしいところだぜ。
真剣にやってはる伝統文化。笑って良いものなはずはない。
ありがとう隣のお母さん。ありがとう犠牲になって怒られたユウタくん。

ダンスはあらすじが配られ、それを読んでからストーリーを楽しむ。
能みたいなもので、何を言ってるかは分からんけどあらすじを読むと何をしてるかなんとなく分かる!
まぁ、能観たことないけど。

ストーリー自体は悪い奴に連れ去られた姫を王様と仲間達が救出するというマリオ的な展開。
途中、さしずめヨッシーであるところの王様の右腕“お猿”が客席で暴れるわ柱に飛びつくわの曲芸を披露する!
とても楽しいダンスを見終わり、夜には解散。

ナツミさんをホテルに送り、「日本帰ったら会おうね!」と言いながらお別れ。

ナツミさんは今諸国を回っていて、いわゆる観光を楽しんでいるんだな、と感じた。
僕もナツミさんも同じく海外で旅をしているが、それぞれが持つ「旅のスタイル」があるのかと思う。
今日1日はずっと楽しかったし、誰かといると楽しいをシェアできるし、写真撮ってもらえるしめっちゃ良かった!
ただ、短いながら僕がしてきた「旅のスタイル」とは少し違ったようだった。
それはもちろん僕らだけじゃなく、旅をする人みんなが持っているものなのだろう。

予算や、行きたいところ、感じたいもの、何をしたいのか?というところ。
この時の僕はまだそれすら分からず、とにかく「あらゆるものを見てみよう。」と思っていた。
もしかすると、そうして進むうちにできた足跡が自分の「旅のスタイル」なのかもしれない。
そうして感じながら見つけていくものなのかもしれないし、そもそも見つける必要もないのかもしれない。

人生はよく旅に例えられる。
「旅のスタイル」はもしかすると、そのまま「人生のスタイル」なのかもしれない。

つづく