ただただ忙しく過ぎていく社会人生活に、漠然とした焦燥感を覚え、昨年秋に一念発起して退職しました。
そして半年間、寝る間を惜しんでリゾートホテルの住み込みバイトで貯金し、2019年6月1日、関空から出発。
目的は、これまでの人生で知らなかったことを見聞きすること。世界見聞家・たーまんの誕生です!
カタコトの英語と予算約100万円での旅はYouTubeでも配信中ですが、映像に入れられなかったことを
こちらのブログで紹介していきます。たーまんの珍道中、応援よろしくお願いします!
【動物天国!!進化論発祥の地!!!!】
アフリカ・北欧を共に旅したあこちゃんと共に、ヨーロッパから大西洋を渡って入国したのはエクアドル!!
今回の目的地はガラパゴス諸島だ。
日本で生活しているとこういう世界地図を見慣れているので
ヨーロッパと南米がすぐ近くなことが意外に感じる。
もはや大西洋ってどこ?
って思ってたけど地図の両端の海が大西洋なのね…
エクアドルの首都 キト
ガラパゴス諸島に向かう前に、エクアドルの首都であるキトで数日を過ごした。
南米は治安が悪いから気をつけろ…という様々な人からのアドバイスを胸に、警戒しつつご飯を食べに訪れたのはサンタ・クララ・ノルテ市場!
めちゃくちゃアットホームな雰囲気!!
なんだなんだ、みんなすごい優しいぞ!
フルーツ屋さんのおばちゃんは何故かフルーツをタダでくれた!!
なんで!?ありがとう!!!
まぁ、もらったうちの1つはこれ、確実に腐ってたと思うけども…
味が全然違ったもんよ…
おばちゃんに悪意が全くないことは伝わってるから!!ごめん!!!
腐ってるっぽいフルーツはともかく、キトで食べた食事はどれもとても美味しかった!
なんとなく日本の料理に近い味で、特に2枚目のカニ料理はめちゃくちゃ美味しかったし、お店のおばちゃんも最高に良い人!
エクアドル、良い人ばっかりだし料理も美味しいし最高じゃないか!!
とすっかり油断しているとたまに罠にハマることもある。
やはりエジプトと同じパターンで、良い人が多い国は大らかすぎる傾向があるようだ。
ツッコミどころ盛りだくさんの街並みをご覧いただきたい。
え、この量をこのサイズのスプーンで…?
周り見渡すとみんなこれで食べてる…!!
めちゃくちゃ食べづらかったけれど、こちらもお味はとても美味しかった。
これは職人さん絶対ペンキ踏んじゃったよね?
消してから帰ろうよ!!
お土産屋さんにはパリデザインの小物入れ。
この国エッフェル塔なんてないよね!?本当に売れてんの!?
何これ!?シリーズでいうとこちらも…
どっち!?
作品名は分かるよ!!でも果たしてあなた…どっち!?
本当にどっちの要素も持ってるんだよな…
上の写真は撮ってインスタグラムに載せたところ、友人たちの間で大論争を呼んだ。
ツッコミどころはともかく、キトでは他にもたまたまパレードに遭遇するなど、目的地のガラパゴス諸島に行く前から楽しいイベントがたくさんあった。
すっかりお気に入りの街の1つとなったキトを後にし、またも飛行機に乗って向かうのは、いよいよガラパゴス諸島!!
ガラパゴス諸島 イサベラ島
進化論で有名なこの島々が生まれた背景には、島から北西の方角にある活発なマグマの活動地帯「ガラパゴス・ホットスポット」が関係している。
ホットスポットでの火山活動で海底から溢れたマグマが島となって海上に生まれ、次第にプレートの動きに沿って東南に流される。
そのうちまたホットスポット上に島が生まれ…というサイクルを繰り返してきたのだ。
現在もホットスポットに近い諸島の西側は火山活動が活発で、大昔に生まれた東側の島々は今後プレートに飲み込まれ沈んでいくと考えられている。
赤道に近く灼熱の暑さなうえ、マグマによって生まれた比較的若い大地であるガラパゴス諸島を初めて発見した宣教師は、この島を「この世の地獄」と表現したそうだ。
しかし海上に突如出現したこの島には大型の動物がおらず、大陸から海を渡ってきた動物にとっては天国のような環境であった。
天敵のいない島に適応して繁栄すべく、大陸由来の動物たちは各島の特徴に適応した姿に進化を遂げる。
大陸では同じだったリクガメの甲羅の形や、鳥のくちばしの形が住む島によって異なっていく。
この変化に気付いたのが有名なダーウィンで、それまで神が生み出した絶対的なものと考えられていた「種」の考えを否定し、生き物は単一の原始生物から始まり環境に適応して変化してきた、とする「進化論」をまとめあげた。
そんな個性的なガラパゴス諸島。
我々が最初に訪れたのは、島の中で最も大きなイサベラ島!!
船で入島した我々を最初に迎えてくれたのはなんとペンギン!
※南米ではiPhoneを隠して持っていたので画質が悪い
ガラパゴスにはなんとペンギンまで生息しているのだ!
絶滅危惧種のガラパゴスペンギンが普通に泳いでる!
ガラパゴスはその環境を保護するため、人間が動物に危害を加える可能性のあることが厳しく規制されており、野生動物たちは船を見かけても人が近づいても安心!
野生動物たちが安全に暮らせるよう徹底されているのだ!
イサベラ島のビーチ
南端にあるビーチが島の出入り口だ。
入島してすぐ目に入る景色はこんな感じ。
これは間違いなく動物の天国!!!
見てるこっちも癒されて天国!!!
アシカが昼寝しまくっていて、もはや人間のいる場所がない。
うん、そのベンチは最初から君たちのものだよ!
日なたは暑いのか、日影に入ると本当にどこにでもいる。
細い道とかだと普通に塞がれてるし、またいで歩いていくのもちょっと怖い。
でも全く警戒してなくて可愛い!!
これが本来の姿なのね!
アシカもいっぱいいるけれど、同じくらいそこら中にいるのがイグアナ。
うーん。完全に小さい恐竜。
ガラパゴスには固有種のイグアナが2種類いて、上の写真は2枚ともガラパゴスリクイグアナという陸で生きる種類(多分)。
そしてこちらがもう1種のウミイグアナ!
世界で唯一海を泳ぐイグアナで、岩壁に生える苔を食べるべく泳げるように進化したのだ!
泳ぐ姿、かなりシン・ゴジラっぽい。
彼らはとにかく人を恐れないので(恐れる必要がないので)近くにいると、特にアシカは遊び相手くらいに思って近づいてくる!
イグアナの方は人間のことをデカめの石くらいにしか思っていない。
まるで気にせずガンガン寄ってくる。
こちらもガラパゴス固有種のアオアシカツオドリ。
人にこの距離感まで近付く鳥って公園の鳩くらいしか知らんよ!!
動物の方から近づいてくるのは仕方ない、という風潮はあるものの、一応動物に2メートル以上近づいてはいけないというルールなのでこちらは割と焦るのだった。
イサベラ島 海の中
動物天国のガラパゴス諸島だが、実は僕にとってヒジョーーーに重要で大きな問題が1つある。
赤道に近いので外がとにかく暑い!!!
それは初日のこと。
暑さに弱い僕はふらふらになりつつ、やっとの思いで宿に到着。
たーまん「死ぬ…宿にエアコンあって本当によかった…」
エアコンの前で死にかけている僕を尻目に、google mapを見ているあこちゃんは言った。
あこちゃん「なんかさ、宿の近くにシュノーケル貸してくれるお店あるみたい」
たーまん「シュノーケルかぁ…海も綺麗なんかね…」
あこちゃん「うん。今から行こうよ。」
たーまん「言うと思ったけどさ!!」
僕は気づいていた。
船を降りた島の南端にあるビーチにシュノーケルスポットを示す看板が立っていたことを。
たーまん「暑いから!!またビーチまで歩いて戻るとか自殺行為すぎるから!!」
あこちゃん「水に入るんだから涼しくなるじゃん!」
シュノーケルなんてさ、魚がいたりして綺麗かもしれんけど、どこも一緒よ!
ガラパゴスの魅力は野生の動物がいっぱいいる陸上の方なんやから…全く何も分かってねえぜ。
そう思いつつ一番短い時間でシュノーケルセットをレンタルし、スポットへと戻った。
海の中は…
生き物の宝庫!!!!!
海の中では野生のアシカがたくさん泳いでいて、まるで我々は水族館のアシカコーナーで一緒に泳いでいるかのよう!!
人懐っこくからかってくるアシカと一緒に泳ぐの、泣きそうなほど楽しい!!!!
あこちゃん、ごめん!!
そして読者のみなさんも画質が悪くて申し訳ない!!!
もちろんいるのはアシカだけではない。
普通にエイもいる!!
しかも泳ぐエイを追いかけてみると…
ウミガメいる!!!!
待って待って、楽しすぎる。
なんなら違う種類のウミガメもいた。
ちょっと深いところに行くと…
いやこれダイビングとかで遭遇するやつ!!!!
大自然すぎる!!!
この後アシカが魚を食べに参戦してきた。
他にもあこちゃんより一回り小さいくらいの、デカすぎるエイがいたり…
(泳ぐ姿はさすがに怖かった)
あこちゃんにタコが張り付くアクシデントがあったり…
(しっかり跡になっていた)
とにかく楽しいシュノーケルだった!
結局シュノーケルはレンタル期間を延ばし、暑さも忘れて滞在中は毎朝スポットに通っていたのだった。
これは小学生の子どもがいる家族で来たらめちゃくちゃ楽しいはず!!!
ガラパゴス諸島、ファミリー旅行にはちゃめちゃにオススメ!!
イサベラ島 陸の生き物
結局海中で楽しく過ごした我々だったが、陸上の生き物も積極的に探しに行った。
ダーウィンの進化論の重要な手がかりとなったゾウガメは探したものの見つからなくて、研究センターに観に行ったけれど…
宿のご主人によると宿からかなり離れた湖が、よくフラミンゴが現れるスポットとして有名だそうだ!
宿に置いてあった自転車を借りて、湖へと出発!
途中から自転車を降りてサボテンだらけの道を汗だくになりながら進む。
辿り着いた湖にはたしかにフラミンゴがいた!
2羽だけだけど!!
苦労したから余計に…というのもあるかもしれないけれど、心奪われるほど美しかった!
羽を広げた時の黒い模様も格好良いし、何より動物園で見るフラミンゴよりもとても鮮やかな色をしている気がする。
茶色と緑ばかりの景色の中で、鮮やかなピンク色の羽根を広げる姿には神聖味すら感じた。
僕は感動のあまり、この日から2日続けてフラミンゴの夢を見るほどだった…
(2日目には醒めないでくれと祈りながら夢を見てた)
狙われやすそうな派手な色の羽根を広げながら生きる姿も格好良い。
どちらかというと大きな鳥は苦手だったけれど、もう今後変わることはないだろうと思われた好きな動物ランキングのトップ争いにフラミンゴが食い込んでくる驚きの事件であった。
好きな動物ランキングって、大人になってからも変わることあるんだ…
そういやアシカもこれまで圏外だったのに今は相当好きになってるぞ…
動物と触れ合いまくる、素敵なイサベラ島での日々だった。
いつか子どもが生まれたら、是非ともイサベラ島に連れてきて一緒にシュノーケルを楽しみたい。
その時にはぜひ島の入り口にあるジュース屋さんにも寄ろう。
もう気に入り過ぎて、毎日シュノーケルの後ここに通っていた。
柑橘系であること以外、何のジュースなのか全くわからないところも最高だ。
僕に子どもが生まれるまで、なんとかこの謎ジュースを販売し続けて欲しい。
さぁ、次回は島を移動してサンタ・クルス島とサン・クリストバル島へと出発だ!!
つづく