たーまん世界を歩く

ただただ忙しく過ぎていく社会人生活に、漠然とした焦燥感を覚え、昨年秋に一念発起して退職しました。
そして半年間、寝る間を惜しんでリゾートホテルの住み込みバイトで貯金し、2019年6月1日、関空から出発。
目的は、これまでの人生で知らなかったことを見聞きすること。世界見聞家・たーまんの誕生です!
カタコトの英語と予算約100万円での旅はYouTubeでも配信中ですが、映像に入れられなかったことを
こちらのブログで紹介していきます。たーまんの珍道中、応援よろしくお願いします!

Vol.114

スウェーデン編

【オシャレ!!北欧の今と昔!!!!】

パレスチナ・イスラエルで過ごした後、僕が降り立ったのはスウェーデン!!
人生で初めて訪れる北欧である。

と言っても次に向かうアイスランドの道すがらに立ち寄っただけなので、観光としては首都であるストックホルムにて数日過ごす程度になりそうだ。

たーまん(まずは市街に出るか…)

空港で格安SIMを手に入れ、マップを開いた僕は驚愕した!

え、そもそもここストックホルムじゃないの!?

ストックホルム・スカブスタ空港が「ニュヒェーピング」って街にあるという謎すぎるネーミング。
もうそれ「ニュヒェーピング空港」で絶対良かったじゃん。

空港からすぐ市街へ向かえると思っていたので慌ててストックホルムへのルートを検索すると…

空港から「ニュヒェーピング中央駅」に向かう直行バスが4時間に1本。
駅からストックホルムがなんだかんだ5時間。
そもそも電車やバスの本数が少ないので、その大半は待ち時間である。

なかなかにスローな旅!!!!
これが北欧ってこと!?そういうことなの!?

南の方の人はゆったりしてるイメージあるけど、北の果てのスウェーデンもそうなの…?
と人類に起きている謎の現象に疑問を持ちつつ、僕はストックホルムへと向かい始めた。

しかし道中、ところどころで感じる違和感。

たーまん(ここがニュヒェーピング中央駅かぁ…
     久しぶりに見るからか、レンガ造りがすごいオシャレに見えるな…)

たーまん(電車も機関車の雰囲気受け継いでて、シックで格好良いなぁ…)

たーまん(と思いきや中は近代的で、テーブルも荷物置きも便利でおしゃれやな…)

そしてストックホルムの駅にごく普通にあったカフェに座って確信した。

たーまん(この国は何もかもがオシャレなんや!!!!)

スウェーデン、マジで何もかもがオシャレな街なのである。
これから観光地にも向かうし、その地で様々な感想を述べることになるのだけど、読むのが面倒な人は「全部おしゃれって言ってる」と思って頂いて構わない。

何しろ全部おしゃれって言いたいだけ!!
古いものから新しいものまで全部オシャレ!!それがスウェーデン!!!

新しきオシャレ

まずはスウェーデンに売っている商品など、比較的新しいオシャレを紹介したい。

まずはこちら

たーまん(このオシャレな小物入れは一体なんやろ…?安く売られてるなぁ…)

まさかのマッチ!?
マッチすらオシャレかよ!!!!

こちらは卓上のドライフラワーとかそういうことかな…?

「TOOTHPICK」…
え、爪楊枝!? これ普通に爪楊枝として使用すんの!?
オシャレ過ぎてついていけんわ!!

(※疑い過ぎて調べたら本当に爪楊枝として使うらしい)

うわーこっちは絵の具か!
絵の具までオシャレかよ!

と思いきや砂糖かよ!!!
オシャレすぎて食べて良いものかどうかすら分からん!!!

ガラスの水指しの蓋が木製の玉!?
はいオシャレ!!生活のどのタイミングで水差しを使うのかは分からんけども!!
少なくともオシャレな人がこれのこと水差しって呼ばないことは分かる!

石鹸出すやつオシャレ!!
中身も見えて便利やけどサンプルの写真石鹸出過ぎじゃない!?
シャンプーくらい泡立ってるけど大丈夫!?

おいおい燭台は全部ひん曲げりゃ良いってわけじゃねえぞ!!
日本中の仏壇の燭台はこれに変えよう!!

と思いきやこんな平べったい燭台もあった!
待って、みんなそんなロウソク使うの!?その生活スタイルがオシャレ!!

カラフルなベクトルのオシャレもあるのね!!
食事が楽しそう!!

えっ…と何これ!?
もはや何かすら分からんけどオシャレ!!

もう紹介しだすとキリがないけど、とにかく全部がオシャレ!!

街中のオシャレ

国の起源から存在していたというストックホルムの街には、中世の街並みが残る旧市街と、近代化している通常の街並みが共存している。

観光地化している旧市街はともかく、近代化しているという街並みも

どうやってもオシャレになっちゃうんよなぁ…
今ここまでで使った「オシャレ」を数えてみたら既に21回も「オシャレ」って言ってる…
この後もひたすら出てくるに違いないから前途が思いやられるというもの。

もはやオシャレって言いたくない!
もう使わない!!「オシャレ」はもう絶対使わないぞ!!
何でもかんでもオシャレってそんな簡単な男じゃねえ!!
硬派な日本の男をナメるなよ!!

こちらは地下にある駐輪場・駐車場に入る入り口。

オシャレ!!!!
奥に見える螺旋階段や照明も格好良い!!

街中のカフェのウィンドウや

Macintosh Classicを改造したプレイヤーでBGMがかかっているお店

色えんぴつを使った照明など

こちらの硬い意志をやすやすと砕いてくるオシャレ具合を発揮している。
硬派な日本の男。オシャレさに屈する。

この街にいたら僕もオシャレになるのでは…?

勘弁してくれよ!!!
そもそも硬派な日本の男でもない!!
せめてその髪の毛なんとかしろよ!!!!

ジャパン代表として恥ずかしい。
日本のみなさま申し訳ない。

さてそんな格好で申し訳ないが、有名な観光地でもあるストックホルム市立図書館へとこのまま足を運ぶ。

ストックホルムの市立図書館は「スウェーデンの建築の父」と呼ばれるエリック・グンナール・アスプルンドがインテリアまで全てデザインしたそうで、ストックホルムの名所の一つだそうだ。

そんな噂の図書館がこちら。

オシャレ…
こんなに本がぎっしり詰まってる空間を見たことがない。

設計も素晴らしいが、何より驚いたのは本や本棚がとても綺麗なこと。
この図書館を利用する人やスタッフの方々がこの景観を壊さないように、どれも大切に扱っていることが感じられた。
美しい!!

さらに…

読書スペースがいちいちオシャレ!!
こんな市立図書館あったら毎日通うわ!!
隣の人と近過ぎず遠過ぎずってのも良いポイント。

僕も格好つけて本をパラパラめくったりしてみたが、何しろ何が書いてあるか全く読めないのですぐに帰った。

北欧デザインというとよくポジティブに持ち上げられるけれど、その真髄が詰まった図書館であった。

古きオシャレ

最後にこれまで取り上げてきた北欧のオシャレたちの源流となった古きオシャレを、ストックホルム旧市街から紹介させて欲しい。

川の真ん中に浮かぶ赤い点線のゾーンが「ガムラスタン」と呼ばれるストックホルムの旧市街だ。
王様の住んでいた宮殿があるのだけど、川の真ん中だと確かに地形的に守りやすそうである。

そんな旧市街への入り口がこちら。

どっしりしていて格好良い。
丸い形の石が積み上げられているけれど、こういう丸い形状はあまり他のところで見たことがない気がする。
日本の城壁とかは岩そのままって感じだし、ヨーロッパは四角く積み重なるイメージだ。

スウェーデンにはこういう曲線を意識した形状が多いように思うけれど、これもオシャレセンスの1つなのかもしれない。

旧市街の街並みは現代の街並みよりも狭い。
宮殿があるから馬車なんかも通ったのだろうけど、この幅で充分なようだ。
石だけでこの滑らかな側溝を作れるのはスゴい。

オシャレ…
2枚目の写真、奥に見える看板をしっかり読んで頂きたい。
「KEBAB & CAFE」である。

これまでこんなオシャレなケバブ屋さん見たことある!?
ケバブ屋さんって屋台でやってるやつじゃないの!?

スウェーデンではケバブ屋さんも我々の理解を超えるようだ。

ふと路地裏に目を向けると細い通路。

落書きで溢れてるけど、この道と照明めちゃくちゃオシャレだなぁ…
わざわざ2つも照明つけるんだから、当時こういう細い道って便利だったのかもな。
路地裏から空を見上げてみると…

オシャレでしかないわ!!
この角度で大聖堂の時計塔が見えてしまうのは反則すぎる。

なんなのこの街。
全部計算づくなの?

と、早速この街の虜になりながら宮殿へと進む。

ちょうど兵隊さんの交代式みたいなやつやってるー!!
これ絶対計算づくじゃん。
罠にハメる気満々じゃん。もうすっかりハマってるから安心してくれよ。

僕は王様が住んでいた宮殿というのがどの国でも大好物なのだけど、ストックホルム宮殿はものすごかった。

王の部屋までの1階ゾーン。

様々な石材を組み合わせて作られた階段や細かい装飾が素晴らしく、めちゃくちゃシックで、煌びやか過ぎないあたりがやはりオシャレである。

青みがかったこの石は、大理石なのかな?
青というより碧、というイメージのこの石をメインに組み立てられているようなデザインだ。

階段を進むといよいよ王宮といった荘厳なムードが広がっている。
まずこちらは廊下!

壁にも天井にも絵画が描かれていて、シャンデリアが輝いていて、これこそ王の廊下!!
かなり細かいところにまで装飾が及んでいる。

3枚目の画像の廊下(部屋?)は絵画が全て青空のスカイブルーで装飾されている。
北欧は曇り空が多いから、やっぱり王様も青空を感じたいのだろうか?

ここからは王様の部屋!!

いやこれ、生活してて眩しくないんかね?
ってほど部屋が輝いている。
ここで生まれ育った王様は庶民より若干光に強くなってたはず。

次は執務室なので、仕事場かな?

王様さ、空間を贅沢に使い過ぎ!!テーブル置けたらもうそれで良いやん!!

そもそも王様何人家族?
執事が住んでたり職場兼自宅にしても広すぎるよ。
家族写真コーナーでこのサイズだもんなぁ〜

これさ、現代人が玄関先で済ますコーナーだからね?
なんなら王様の家族写真コーナーで現代人普通に生活できるからね?

他にも続々と色々な部屋が出てくる

僕は王宮が好きなのだけど王宮の何が良いかというと、もう現代では絶対再現できないほど国中の富を集中させてるってこと。

今よりもっと様々な物資が手に入らず、大量生産もできず全て手作りの時代にこれを造り上げるってえげつない!!!
しかもここスウェーデンだから、冬とか全然外で仕事できないわけですよ。
めちゃくちゃゴールドが使われてるけどいつ採掘してたの!?
どうやって運んできたの!?
とか考えると当時の人の苦労がうかがえる。

さらに、僕が王宮の中で一番好きなのが玉座である。

2枚目のような玉座は多いけど、1枚目のようなシルバーの玉座は初めて見た!!!
すごく北欧感があって格好良い!!
雪の国の王はやっぱりこういう玉座に座ってて欲しい!!

さて、最後にスウェーデンならではなオシャレ王宮グッズたちを紹介して今回のブログを締めたい。

まずは初級編こちら。アイロン。

なんか逆にシワがつきそう!!
いやまぁ、裏面はツルツルしてるんでしょうけどね。
シャツを綺麗に伸ばすっていう文化が日本にとっては新しいから、古くからアイロンがあったことがそもそも新鮮。

つづいて燭台。

さすがにひん曲がってなくて安心!!!
燭台といえばなんとなく台座が丸かったり、持ち上がっていたりする曲線のイメージだけど、三角というのが珍しくてオシャレで格好良い。

隣にあるお揃いのカップも素敵だ。

お次はスウェーデンの最先端の芸術センスが伝わるこちら。

マジで何これ!!?
これが現代アートの美術品ではなく、13世紀から歴史が続く王宮の調度品ということに驚きである。
しかし『オシャレ、ここに極まれり。』的な何かしらであること以外は何も分からない。

なんとなく宇宙的な雰囲気を感じるが、オシャレが極まったウニの模型ですと言われても納得できる。

最後のテーブルは気に入り過ぎて、もう持ち帰って部屋に置きたい。

色々な素材の石がはめ込まれたテーブルだ。
なんか、こういうのって良いよね。しかもそこそこデカいから4人くらいで座れる。

いつかスウェーデン発祥のIKEAがこのテーブルを作ってくれることを信じて待とうと思う。

まとめ

冒頭でも説明した通り、スウェーデンでの日々で結局何が言いたかったかというと
「スウェーデンは何でもオシャレ!」
ということだけである。

滞在日数は少なかったが、これまでと全く違う北国の文化を知り、北欧デザインがもてはやされる理由が分かった数日間であった。

さぁ、次回はアフリカを共に旅したあこちゃんと合流して、未知の国アイスランドへと出発だ!!

つづく