たーまん世界を歩く

ただただ忙しく過ぎていく社会人生活に、漠然とした焦燥感を覚え、昨年秋に一念発起して退職しました。
そして半年間、寝る間を惜しんでリゾートホテルの住み込みバイトで貯金し、2019年6月1日、関空から出発。
目的は、これまでの人生で知らなかったことを見聞きすること。世界見聞家・たーまんの誕生です!
カタコトの英語と予算約100万円での旅はYouTubeでも配信中ですが、映像に入れられなかったことを
こちらのブログで紹介していきます。たーまんの珍道中、応援よろしくお願いします!

Vol.11

オーストラリア編③

【思い立ったが吉日!!!!】

ぼ~っとしたまま顔を洗い、ぼ~っとしたまま玄関前の椅子に腰かけ、集まってきたエサ目当ての野良ネコを撫でながらふと思った。

(…そろそろ行かねば。)

キンタローとサヤちゃんにお世話になりながら、ここ「キャラバン」に泊まり始めて4日ほど経っていた。
ちなみに、その間のキャラバンでの生活はというと、おそらく最高と言えた。


毎日のように大勢の日本人や外国人と公園で遊び、飲みまくり、サヤちゃんの美味しい料理を頂きながら気の向くままに過ごしていた。

母親が車に撥ねられ、農家で保護されている赤ちゃんカンガルーにも会いに行った。
なんとオーストラリアでは野生のカンガルーと車の衝突は珍しくないらしい!
ただ衝突した場合、カンガルーはもちろん車の方もかなり重傷となるそうで、お互いにとってかなり不幸な出来事といえる。

農家の敷地は広大で、赤ちゃんカンガルーはそこで元気いっぱいに飛び跳ねていてめちゃくちゃ可愛かった!
人に慣れて甘えまくっていたけど、甘えられてる農家のお姉さんも相当可愛かった。

ワーホリをしている日本人の中には世界を一周したバックパッカーの人もいた!
途中で予算が尽きて資金稼ぎに来ていたり、日本に帰るのがイヤだったり…
基本的にはみんな1年目の期間はしっかり働いて、2年目のビザを取得するのが目標だったりする。

そんな人たちと毎日のように公園で遊び、遊び疲れたらキャラバンに帰って酒を飲んで色々な話をした。
夢を持っている人ばかりで、話を聞いていると退屈する時間はなかった。
スケボーを教わり、ギターを教わり、これまで知らないことを沢山知った。

それはそれでとてつもなく有意義で、楽しく大切な時間だったのだけれど、その時の僕にはその空間・人々が“停滞”しているようにしか思えなかった。
日本と同じ先進国の中、日本人に囲まれ、気ままに過ごすことはオーストラリアじゃないとできないことなのか?

海外に来る意味はあるのか?僕はここに居続けるべきじゃないのでは?

(進まなきゃ)

そう感じ始めていた。
そもそも僕と彼らでは目的が違う。
僕は世界を周ることが目的で、彼らはこの地で生活することが目的なのである。
この時の僕は行動の前には何かしら崇高な目的が必要で、それに向かって進むことこそが“正しい”と考えていたのだ。
誰よりも自由な身のはずなのに、何故か僕は“進み続けなければならない”と無意識に思い込んでいた。

ずっと居ていい、と言ってくれてるキンタロー達への遠慮もあったと思うけれど、そんなこんなで僕はこの地を離れることを決めた。
折角来たのだからオーストラリアの別の地域も行ってみよう、と思い色々調べてみても、なんとなく行く気になれなかった。

そんな時、ヤスール火山で出会ったナツミさんから連絡があった。
バリ島行きの飛行機がすごく安くなってるから、急遽バリ島に行くことにしたとのことだ。

調べてみると安かったので、僕も翌日のチケットを取った。

……取ってみると寂しい。

とにかくキンタロー達に報告した。

たーまん「俺、明日から出ようと思うわ。この数日間ホンマありがとう!」
キンタロー「え、明日!?」

いや間違いない。
明日は早すぎた。

とはいえ仲良くなった人たちが急なお別れ会を開いてくれた。
本当に良い人たちに恵まれたと思う。

仲良くなった元バックパッカーのケータさんからは
「ギリ三島という島がバリから近いから行った方が良い。世界最高の島だった。」
という情報を頂いた!

そして夜。
新たな期待と、最高の友達キンタローとサヤちゃんへの感謝を胸に荷物を片付けた。
サヤちゃんの「海外とかに一回住んでみたい」という言葉を真に受けリゾートバイトで貯金し、オーストラリアの地に来たキンタロー。
奴の自分の願望に純粋に努力できる姿がとても好きだし、そういう面をちょっと尊敬する。
良い友達を持てて良かった…

待ってろバリ島!待ってろインドネシア!

つづく