若い頃に半年かけてイタリアを回った時の事も含めると数えきれない程たくさんの家にお邪魔した。
住むようになってからも何軒かの家にホームステイして色々な家の様子をじっくり観察する事が出来た。
それを思い起こすとやっぱり家の美しさが印象的だった。
絵画や調度品がどうの、というのでなく、どの家も掃除が行き届いているのである。
ローマに住んでいるMさんはシングルマザーだったのもあり、フルで仕事していたため、1日おきにポーランド人のお手伝いさんが来ていたし、Gさんのお家にも掃除をしに来てくれるおばさんが出入りしていた。
ミラノのAさんは家で勉強しつつ、たまに裁判所にお勤めにいく、という生活スタイルの人だったが、それでもフィリピン人の男の子が週一回掃除をしに来ていた。
掃除の上手いウクライナの女の子に住み込みしてもらっている人までいた。
若者達はさすがに掃除する人を雇っていなかったものの、どの家も突然行ってもホコリひとつ見当たらなかった。
日本の家のように色々なものがむき出しで置かれているのでなく、タンスや引き出しにきっちり仕舞われているのも手伝っているだろうが、彼らの実家の掃除の仕方を引き継いでいるのだろう。
イタリア人は家を磨き上げるのが好きなようだ。 |